茶道の茶箱

茶道を習い始めた頃には、歩き方や立ち上がり方、物の持ち方まで決まりごとがあまりにも細かくて正直戸惑うでしょう。

順序を右手・左手など一生懸命覚えたし、和服を着て華やかにお茶会など出かけられることが嬉しいと思います。
その決まり事の理由や由来などを学んでいくうちに、日本独特の四季の移り変わりなどの美しさ、自然を愛でるように日本の心が生きていると

いう事に魅せられるようになります。

最近では、日々の生活自体は次第に洋風に変わって来ました。
世の中が便利になったので生活の中で感じられた季節感というものがどんどん無くなって来たようです。

日増しに春の気配が濃くなって来ると、湯を湧かす釜の火も炉から風炉に変わる季節となります。
茶道に生きる日本の季節感を、四季折々に、感じるままに書いてみましょう。

お茶を点てる道具には、箱に入れて持ち出す方法もあります。
それが、「茶箱」という楽しい茶道具です。
箱の中には、茶を点てるのに必要な道具一式がすべて収まっています。
くだけた雰囲気の点前で、箱のまま持ち出して茶を点てるというようになっています。

お稽古で初めてこの茶箱を見ると、雛飾りのような可愛さを思うかもしれません。
おままごとのような、懐かしいような感じも楽しめるでしょう。

肩肘張らずにお茶をいただけたりする、くだけた感じの略点前も楽しみましょう。


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茶道の心得

茶道の心得など少しご紹介します。

服装は茶会の主旨によっても違いがあります。
正式な茶事や祝い事・追善などの場合、紋付和服の着用です。
どんな会の場合でも無地や地紋の紋付が無難であると思いますが、あまり華美でない訪問着や小紋なら少し柄があっても構わないと思います。
和服だからと言って、普段着のようなものはふさわしくないと思いますし、羽織は席中では着用しないようです。

男子の場合、紋付の着物に袴などを着ます。
足袋の色は男女とも白、席にいるときは道中足袋を脱いで茶室に入るときに履き替えています。
洋服の場合ですが、あまりスポーティーな服装は止めた方がいいです。
女性の場合は少しゆとりがあるスカートならいいですね。
夏の場合でも肌の露出が多い服装は避けた方がいいです。
靴下も色は白がいいと思いますが、それは入席前に履くようにしてください。
ストッキングなど足先が透けて見えるような靴下は好まないので注意が必要です。

帽子も室内で許されている形だとしても、茶席内では脱ぐようにしてください。

腕時計や指輪・腕輪・ネックレスなどの服装品、貴金属類の装飾品は席入り前にはずしておくこと。
カバン類に納めて置いてください。
貴金属類が茶碗などに触れないようにしてください。
触れると粗相をする事があります。

茶会に参加する場合は、最初から貴重品や装飾品などは持ち込まないようにすることが大切です。
更に、香水など匂いが強いもの、化粧などは慎む事が大事です。
匂いが強いとお茶の雰囲気を損なう事になりますし、香を焚いて待つ主人側の心入れを無にする事になります。


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タグ:心得 茶道
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点前とはなにか

茶道とは、お客に一杯のお茶を飲んでいただくだけですが、そのお茶を少しでも美味しく召し上がっていただく事。
その事のためだけにひたすら心を砕いてお茶を点てる事であるといいます。
こうした心遣いをお客側もよく理解して、心からの感謝の気持ちを表して、主人と客の間に心と心の交流が出来上がることという究極の目的を果たそうとする事です。

点前とは、客に茶を点てて差し上げると言う具体的な一連の所作の事を言います。
点前は元々、台子(だいす)や天目茶碗等を使用しての仰々しい格式ばった作法だったものを、珠光、紹鴎を経て、利休により、不必要なものは全て捨て去り、心を込め、少しでも暖かいお茶を美味しく召し上がっていただくため、最小限必要な所作に凝集させた草庵点前として完成されました。

当初からの点前も全て捨て去られたわけではありません。
当初からの点前、その後創作された点前も今に伝えられています。
ですので、各流派によって多少違いはあるとしても数重の点前が現存しています。

茶道の稽古というのは、点前を順次習得させる形で進行して行きます。
順序は草庵点前が所作としては一番単純なためまずこれをマスターさせること。
次に複雑で格式がある高い点前のものを稽古していくというのが一般的であるようです。

単純であると言われている草庵点前は所作は簡単なんですが、単純で茶を点てるだけの所作の中には亭主の客に対する心からのもてなしと言う気持ちを込めなければならないため、これを達成する事というのが容易ではないという事です。


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タグ:茶道 点前
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茶道のお稽古

茶道の茶事稽古の様子を紹介します。
宗匠の指導を受けながら実際に炭点前を省略したお茶事を体験すると、とても良い経験が積めるようです。

もてなす側の主人がお客様に対して美味しいお茶を飲んでいただくために、心をすごく尽くすと言う事は大変な事だということも理解できます。

▲寄付
・床  香林院住職 金嶽宗信師筆 絵賛
 「一日不作 一日不喰」(一日作さざれば 一日喰らわず)
・莨盆 遠州好 舟形 一双の内
・莨入 遠州好 四方 面取
・火入 遠州好 宜徳 瓢形
・灰吹 青竹
・敷物 ペルシア

寄付(よりつき)というのは、お茶事でお客様が一番最初に案内される場所の事を指しています。
お茶事への身支度を整えてもらい、香煎(口の中をさっぱりさせる飲み物)をいただきます。
ここの場所へ来るまで歩いてきたことなどすっかり忘れて、爽やかな心持でお茶事に向かう事が出来ると思います。

寄付の掛け物などは上記にある通りで、一見「働かざる者食うべからず」の意味なのかな?と思わせるところはありますが、そうではないようで、お

稽古をしっかりすると同時に美味しいものをいただいて見ましょうという、主人の心遣いが感じられます。

寄付には莨(煙草)入や、盆が用意されているのですが、最近では飾りとしてだけで置いてあるところが多く、狭い部屋の中で吸うこと自体あまりよく

ありませんので、使わない方がいいでしょう。


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茶道のお菓子

茶菓子(お茶の菓子)は、さりげなく四季折々の自然の趣を思い起こさせるものが、味わいもあり相応しいもの、お茶の美味しさを引き立てるものと言われています。
四季のうつろいを先駆けて告げているのが茶菓子です。

茶道では、もてなす側が茶菓子を手作りして勧めるのが本来の姿です。
茶菓子の一番の食べごろを考えて作り、形は多少悪くてもその心がお客様に伝わればいいのです。

お手元に材料があればいつでも出来たてのものを風味が落ちないうちにお客様に出す事ができます。
寒いときには温かくし、暑い時には冷やすというような工夫も出来ます。
自宅で作る事が難しい場合はお菓子屋で入手するという手もありますが、「もてなしの心」を基に考えれて選べが良いのではないかと思います。
お稽古用や、お茶会用でも同様です。

茶菓子は風味に重点を置いたものと言われています。
菓子は生きているので味も時間が経つと変化します。
実際に舌に感じる味に重点を置いているので原材料が良い事と新鮮さが重要になると思います。

特に「主菓子」(おもがし)と言われる「蒸菓子類」は、「干菓子」と比べても味の変化が早いので食べる時間をきちんと考慮した上で入手する必要があります。

茶菓子の決まりごとは無いようです。
しかし、明治以降、今日まで洗練された御菓子になってきた中で、茶の湯と共に次のような条件のものを選ばれる方が多いようです。
「香りがある場合は、強すぎず、ほのかな香りの菓子」、「食べ口の問題で、舌の上で溶ける感触のある菓子」、「美味しそうに見える色と形(姿)」、「季節感を感じる菓子」です。
更に付け加えるなら「今までにない発見を感じる菓子」ということを話されている方もいたようです。

材料は和に関する天然原材料が中心となっていて、バターやチーズ、油を使ったものはふさわしくありません。
出来るだけシンプルに、自然体にお菓子を作るのは難しいと思いますが、「味、香り、色、形、銘」の調和を考えて作ったり、選んだりしてみてください。





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茶道の銘

禅の精神は、一般人にとっては大変難解に思われる部分もあり、不立文字・教外別伝と言われるように、言葉では表現できない深遠なものであります。
しかし、茶道の精神は一休禅師が村田珠光に示したことから起こり、歴代の御家元も大徳寺に得度なされるなど、茶道と禅は不可分なものであります。ですから、茶禅一味という言葉もよく耳にされるように、茶人には禅の知識と言うものが必須不可欠というようになっている訳です。

▲拈華微笑(ねんげみしょう)
釈迦の悟りというのは実に深淵なものです。
それゆえに言葉では伝えられない部分もありました。
言語を超越した悟りの境地を示されたところ、釈迦が一輪の花をつまんで、迦葉(かしょう)尊者のみがその意味を理解してくれて、にこっと笑ってくれたそうです。
ここにおいて、禅宗という言語を超越する悟りを求めることが起こったと言われています。

▲知足(ちそく・足るを知る)
釈尊が臨終に臨み、人々に示した八つの教えの中の一つに「知足」というものがあります。
足ることを知る者は、たとえ貧しくとも持っているものに感謝の心がありますので、心については豊かだと思います。
しかし豊かな中でも足る事を知らないものにとっては、持っているものに対して感謝の心がないので常に外へ何かを求めて止まないと思います。
ですので、心はいつも貧しく、不安なものです。
松平不昧公は「茶の本意は知足を本とす。」と述べているのを見ても知足と言うのは重要なのです。

▲直心(じきしん)
嘘や偽りのない真っ直ぐで正しい心を指します。
純粋無垢な心の事を直心といいます。


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茶道の資格

茶道の資格について、裏千家では「許状」のほかに、修道の度合いによって「資格」制度を設けています。
この資格は茶道の修道者としての習熟度を表すもので、平成12年に一般社会にも分かりやすいように名称・制度が改定されました。
これによって、入試の願書や就職の際に提出する履歴書に明記しても社会的な理解が得やすくなったようです。

また教授者にとって、この「資格」によって弟子の許状申請のできる範囲が決まってくるようです。

以下に初級と中級に関する「許状」と「資格」の一覧表を示します。

【初級】(随時申請可三種目一括申請)

▲入門(にゅうもん)
 最も基本となるおじぎの仕方から始まります。その次に割稽古(わりげいこ)と呼ばれる部分稽古を修得します。それが終わってから、はじめてお茶

を点てることになります。

▲小習(こならい)
 前八ヶ条と後八ヶ条の十六ヶ条の習い事。
 茶道の基本を養う上で最も必要な課目となります。

▲茶箱点(ちゃばこだて)
 茶箱(ちゃばこ)と呼ばれる箱を使って行う点前(てまえ)の事。
 季節によって種類があります。

上記の資格を取得する事で初級の資格を得る事が出来ます。

【中級】(随時申請可)

▲茶通箱(さつうばこ)
 二種類の濃茶(こいちゃ)を同じお客に差し上げるときの点前となります。

▲唐物(からもの)
 茶入(ちゃいれ)が唐物(からもの:中国産)の場合の扱い方です

▲台天目(だいてんもく)
 天目(てんもく)茶碗を台にのせて扱う点前のことを指します。

▲盆点(ぼんだて)
 唐物茶入が盆にのった場合の点前

▲和巾点(わきんだて)
 名物裂(めいぶつぎれ)をもって作った古帛紗(こぶくさ)の上に、袋に入れた中次(なかつぎ)をのせて扱う点前。

上記の資格を取得する事で中級の資格を得る事が出来ます。





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茶道入門

茶道をやってみたいけど、どう始めていいのか分からないという方は多いでしょう。

茶道に入門するには、茶道教室に通うのが一番早い方法だと思います。
ですが、何も分からないのにいきなり始めるには、お金もかかるんではないかと不安を感じるという人には大人数で行う事ができる「大寄せの茶会」

への参加をしてみて体験してみる事を勧めます。

それでも、そのお茶会自体に参加する方法が分からないとか、どういう持ち物が必要なのか分からないという方もいると思うので、お茶会に参加する

のに必要な基礎知識を一通り紹介します。

まず服装ですが、指定が無い場合は、ジーパンやTシャツなどのラフな格好や着飾った格好でなければいいと思います。
それでもどういう格好をしていいか分からない方は、男性の場合はスーツ、女性の場合は長いスカートで行ってみれば間違いないです。
それと、イヤリングやピアスなどの装飾品も避けた方が無難です。

基本的にはお茶会の前に白い靴下に履き替えると言うような事をした方がいいと思います。
持ち物で最低限必要なものは、扇子、懐紙、爪楊枝です。

作法については流派によって違うと思いますので、人の真似をしておきましょう。

初心者が参加するお茶会なら、最初は見よう見真似をするなど、他の方がやったように行動しておけば大丈夫です。

本格的に茶道教室に入門する前に、お茶会に参加して体験してみるのは絶対に無駄にはなりませんからお勧めです。





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茶道の用語

茶道の用語というのは色々ありますが、ここでは一般的に使われている用語を中心に解説します。

▲茶の湯
茶道と言う言葉がまだなかった時代に茶道の事を指していた名称です。
しかし、現在でも茶道ではなく茶の湯と呼んでいる人が大勢います。
また茶道は「茶湯」と呼ばれる事もありますが、名称が違うだけで意味はほとんど変わりません。

▲点てる(たてる)
茶を点てるというように使い、かき回して調える、または茶の湯を行う、と言う意味となります。
似た用語に「点前」(てまえ)があります。
これは茶を点てたり、炉に炭をついだりする所作・作法・様式の事を指します。

▲茶会(ちゃかい)、茶事(ちゃじ)
昔は両方同じ意味でしたが、現在では、
「茶会」: 客を招き、作法にのっとって茶を楽しむこと。
「茶事」: 正式な茶会。または茶道に関すること。
というように微妙に違う意味で使われています。

▲扇子(せんす)
茶道で使われる扇子は一般の扇子よりも小さくて、茶会に客として出席する場合の必須道具となっています。

▲袱紗(ふくさ)
通常の場合、袱紗は表裏2枚合わせ、または1枚物で方形に作った絹布で、結婚式などお金や進物などを包むのに使います。
茶道の場合は茶器の塵を払ったり、茶碗を受けたりするときに使う物で、縦横27センチ、29センチほどの絹布のことを指しています。

用語には色々な専門用語がありますが、流派によって多少意味が違う場合もあります。
実物を見ながら体で覚えていくのが一番いい方法でしょう。





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茶道のお手前

茶道の始めというものは、主人が真心を尽くしてお客様をもてなすという事でしたが、時代が進んでいくうちに、客と主人の礼儀作法や、美味しいお

茶の点て方などが洗練されてきて、禅宗を広めた栄西などが茶種(抹茶等)をもたらしたことから禅宗の影響を受け、だんだんと精神修養の面が強く

なってきたようです。

茶道の「おてまえ」は「お手前」「お点前」と書きます。

お茶を点てたり、炉に炭をついだりする所作・作法・様式のことを指していて、頻繁に使われる茶道用語の一つです。

鎌倉時代の初め頃から抹茶が飲まれるようになってきました。
その当時から客の目の前で定められた手順で茶を点てる事という「お手前」が行われていたそうです。

濃茶の場合や薄茶の場合などいくつもの種類のお手前があります。
ちなみに茶ではなく炉に炭をつぐことも「お手前」の一種で、炭手前と言います。

お稽古方法などは流派や先生によって様々ですが、お手前の手順を書かずに体で覚えるべきだと指導する先生もいるようです。

茶道における「お手前」の意義は、手前をする人の心を純化させ、利他の心に至らせる手段であると同時に、客に少しでもおいしい茶を飲んでもらうという目的のための技術だそうです。

手順を覚えるだけでなく、事前準備や心など茶道でしか感じ得ない清涼感をもたらすなど、一朝一夕ではお手前は出来ず、数年かかる事が当たり前です。





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タグ:お手前 茶道
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茶道のふくさ

「ふくさ」とは「袱紗」または「服紗」などと書きます。
辞書を引いてみると、茶器の塵を払ったり、茶碗を受けるときに使う27cmx29cmほどの絹布のことだそうです。

茶道ではこれを「使い袱紗」と言っていて、「ふくさ」=「使い袱紗」のことを指しています。
茶道以外で使われるふくさの使用方法と言えば、進物の上にかけたり、冠婚葬祭時にお金を包んだりするときに使われたりしています。

「ふくさ」は流派によって正式な色柄が決まっています。
裏千家の場合、男性は紫、女性は朱色の無地が正式なものだそうです。
流派の中には袱紗を使わない流派もあります。

また「古袱紗」、読み方は「こぶくさ」あるいは「こふくさ」という「ふくさ」の半分から四半分ほどの大きさの絹布もあり、これは基本的に好きな色や柄のものを使ってかまわないことが多いようです。

茶器の拝見の際など様々な場面に「古袱紗」は使えます。

「ふくさ」の値段は、ピンきりですが、だいたい3,000〜5,000円といったところが相場のようです。

何を買ったらいいか迷う人は、お店で流派や茶道歴などを伝えれば紹介してもらえるはずです。

種類は、台付きふくさ鮫小紋(紫、朱)や絹ふくさ(紫、紺、渋緑、柿、紺)などがあるようです。





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茶道の釜

茶道をあまり堅苦しく考える必要は無く、重要な事と言えば、主人の立場でも客の立場でも相手への思いやりを持つことということです。

茶道における釜というのは、茶道の道具の中でも中心的な役割を持っていて、点前の間中その位置、存在を変えない道具であるために、「体の道具」と呼ばれています。
逆に点前中その位置をかえる道具を「用(ゆう)の道具」と呼びます。

茶会が催されていることを示す案内に「在釜」と書かれることからも、釜が茶道具において重要な役割を果たしていることが伺えます。

茶道のための釜がさかんに鋳造されるようになったのは、室町期以後のことで、建仁年間に茶の十徳を鋳込んだ湯釜が明恵上人に好まれたという事から、本格的に茶道のための釜が鋳造されていくようになったといわれています。始めに釜を鋳造したのが九州筑前の遠賀川流域に住む芦屋の釜師だったためにこれが茶道における代表的な釜となりました。

釜は、ここで紹介した芦屋釜の他に天明釜、京釜、関東釜の3つが代表的な釜として広く知られています。

また、釜はただ単にお湯を湧かすための道具ではなく、美術品としても鑑賞されています。見所と言えば造形美や意匠、金肌、地紋、文様、そして湯を沸かすときの音(これを松風といいます)などあげたらきりがありません。

ぜひ茶会に参加して、音色を確かめてみてください。





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茶道の棚

茶道は「さどう」または「ちゃどう」と読みます。
辞書を引くと「茶の湯によって精神を修養し、交際礼法を極める道」(広辞苑第5版より抜粋)という意味が書いてあります。

この茶道で使われる棚は、台子(だいす)、大棚、子棚、仕付棚、箪笥の5種類に大別されています。
さらに細かく分類すると、以下のように分けられます。

 台子 :真台子 竹台子 及台子 高麗台子 爪紅台子の5種類
 大棚 :紹鴎棚 志野棚 葭棚の3種類
 子棚 :中央卓 冠台 山里棚 四方卓、と、丸卓 二重棚 三重棚の2系統7種類
 仕付棚:洞庫、と、一重棚 二重棚、炮烙棚 釘箱棚の3系統5種類
 箪笥 :旅箪笥 短冊箱 茶箱の3種類

そもそも茶道の棚の大本は風炉や水指など皆具一式を飾る棚物の台子でした。
その台子を基準にして大棚、子棚、仕付棚が作られたそうです。

水指を飾る棚が考案されてから後、棚物と水指は密接な取り合わせとなったため、共に発展し、現在の多種多様な棚物が出来ていったようです。

例えば、床の間にあった卓類が点前用となっていて、水屋にあった準備棚を点前用に大きさを変えて室内に移し、居間に置かれていた厨子類も大棚となって点前用になったということです。

ほかにも棚は色々な変化をしながら、今に至ります。

「棚」というと、他の茶道具と比べて地味だと思う人もいると思いますが、実際には、重要な茶道具の一つで、茶道の発展に大きく関わっているものです。




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大日本茶道学会とは

大日本茶道学会は、通常、茶道学会とか学会とかと省略して呼ばれています。

大日本茶道学会は、田中仙樵(1875〜1960)によって、明治31年(1898年)に京都の高台寺に本部を置いて設立されました。
その後、本部を東京に移して、現在は新宿区左門町にあります。
会の目的とは、茶道文化の近代化です。
それまで閉鎖的で封建的な因習に支配されていた茶道の世界を、本来の世界である精神に基づいた世界へ改革することです。
そのために、「秘伝公開」を筆頭にして、「理論的かつ学問的に研究」し、究極的には「流儀の制約から解放」することを目指し、印刷物(書籍)の発行や公開講座の開催などによって茶道を大きく近代化させると共に、広く普及させることにあったということです。
現在は、第四代会長である田中仙翁(1927〜)の指導の下で、創設以来の会の目的、伝統を護り、日本人の文化遺産としての茶道をより多くの人びとに正しく伝えて行くために研究と教育・普及活動を行っています。


▲田中仙樵(タナカ・センショウ)
明治8年(1875年)に、京都府天田郡西中筋村に生れました。
本名は鼎(カナエ)です。
父の喜間太(キマタ)は弘化元年(1844年)の生まれですが、明治維新後に地方の要職に就きました。

▲田中仙翁(1927〜)
大日本茶道学会の現会長(第四代)
茶道学会を支える財団法人三徳庵の現理事長
早稲田大学大学院東洋哲学科修了

主な著書には
『茶道の美学』:講談社学術文庫
『茶を学ぶ人のために』:小学館
『茶道入門ハンドブック』:三省堂
があります。





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茶道セット

自分でお茶を点てるためのセットや贈答用セット、茶葉の詰め合わせセットなど、茶道のセット商品は用途により幅広く売られています。

ここでは、茶道を今から一から始めたい、入門して本格的に学びたい方向けのセット内容を紹介します。

実際に茶道をやるとなったら扇子など小物類も必要なものがありますが、最低これだけあれば茶道具には困らないと思います。
しかし茶道をほとんど知らない人にとって道具や費用は思ったより高いかもしれません。

茶道を始めるのではなく、お茶を自宅でただ淹れるだけなのなら、茶筅、茶杓、茶葉セットで5000円位というお手軽セットもあります。

もし茶道教室に通うのであればまず初心者向けの茶会に参加してみるのもいいと思います。
道具は懐紙、扇子(茶道用)、懐紙ばさみ、袱紗(茶道用)、爪楊枝、とりあえずこれだけあれば大丈夫だとおもいます。

この初心者道具がセットで売っていればいいのですが、たいていは茶道入門セットというと、茶筅、茶杓に茶葉というような自分でお茶を淹れるため

のセットが多いとおもうので、もし本気で茶道に入門しようという方は、直接、茶道具専門店に行き、自分が入門する流派を告げ、店の人に自分用の

入門セットを見繕ってもらうのが一番確実です。

流派によってもそろえるものが微妙に違うはずです。





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茶道の茶碗

茶道の茶碗の形には筒型、平形、輪形、半筒、端反等がありますが、比較的碗形のものが多いようです。
天目や井戸のように茶碗の特徴がそのまま呼び名になっているものもあります。
茶碗の形からは筒茶碗、平茶碗と呼ばれる茶碗もあります。
筒茶碗は主に冬用、平茶碗は夏用と、季節によって使い分けもします。

お茶にあわせて作られた茶碗もあり、これを煎茶碗、抹茶碗と呼ばれています。

食卓で主食のご飯をよそうための器の事をご飯茶碗と呼びます。
最近までは、ご飯を食べた後にそのお茶碗でお茶を飲んで、ご飯を残らずきれいにするというのが美徳とされていたからです。

サイズには人それぞれ適したものがあり、大人には大ぶりの茶碗、女性には中ぐらいの茶碗、子供には小さいお茶碗が適当です。
また、日本では古い時代から、自分用の各湯飲み茶碗やご飯茶碗が決まっています。

茶碗は、産地や由来、その色や形の特徴によって、

▲唐物:天目茶碗
    青磁茶碗
    白磁茶碗

▲高麗物:井戸茶碗、三島

▲和物:古萩茶碗、唐津茶碗
    楽焼茶碗、(楽茶碗)
    志野茶碗、織部茶碗、瀬戸黒茶碗、黄瀬戸茶碗、伯庵茶碗

等と呼ばれています。個々の茶碗に銘がつけられたものもあります。

江戸時代に素焼きの土器や、木椀に変わって磁気の食器が使われるようになりました。
その頃、飯茶碗(蓋付椀)」、「煎茶椀」という言葉も生まれました。





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茶道の知識あれこれ

茶室はどうして四畳半なのでしょうか。
足利義政造営の東山山荘(銀閣寺)の東求堂の書院、同仁斎の茶室の広さが、茶室が始まった時代には四畳半であったのがその理由らしいです。

他にも説がありますが、村田珠光、武野紹鴎、千利休が四畳半を基本にしたことで、茶室が広まると共に四畳半になったという事らしいです。
大勢の客を対象としていた会所、また書院座敷での喫茶などが、少人数で嗜む草庵の茶の湯に変化していく上で、それに合った広さになっていったのでしょう。

茶室の入り口は何故狭いのでしょうか。
この狭い入り口は、茶室特有のもので、躙口(にじりぐち)と呼ばれており、サイズは高さ二尺二寸余、横二尺一寸が標準的です。
このにじり口は千利休によって始められたと伝えられており、屋形船の出入り口がヒントとなったのではないかとも伝えられています。
客が茶室ににじりながら入るというような礼儀があって、しかも狭いところに身をかがめて入った後には部屋が広く感じる事が出来たり、床の間が目線と同じになったりと視覚的効果もあったのだと思います。

茶道を女性も嗜むようになったのは、明治以降のことです。
近代茶道の創始者と言われている、裏千家十三世圓能斎宋室が女学校教育に茶道を取り入れたのが始まりとされています。
さらに昭和の頃、女子教育が盛んになるとともに急激に普及したと言われています。




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茶道流派の一つ裏千家

茶道流派の一つである裏千家は、表千家、武者小路千家と並ぶ「三千家」のうちの一つとして有名です。
門下生の数は正確には分かりませんが、裏千家は茶道諸流派中最大の流派と言われていて、門下生数も、茶道人口の過半数に達しているだろう

と考えられます。

裏千家の名前の由来ですが、その茶室「今日庵」が、表千家の茶室「不審庵」と隣接しており、「今日庵」の方が通りから見て裏側に当たるの

でその名がついたとそうです。

流派の特徴は「積極性」という事だそうです。
「積極性」が意味するのは、新しい点前を作ることに対して他の流派よりも熱心に取り組んでいるということです。

その積極性から裏千家が新しく考案した点前に、外国人向けに考案された椅子とテーブルによる点前「立礼式」、あぐらでの点前「座礼」とい

うのがあります。

三千家の点前作法は基本的に似ていますが、ウィキペディアによれば、裏千家には以下のような特徴があると言われています。

・裏千家では薄茶を良く泡立てますが、表千家ではこの方法のように泡で茶の全面を覆うような点て方をしません。
・茶筅は裏千家の場合は白竹のものです。表千家では煤竹を、武者小路千家では黒竹を用いています。
・裏千家の女性の帛紗(ふくさ)は緋を基本としていますが、柄物などもあります。
 逆に表千家では袱紗(ふくさ)は朱無地です。

さらに、侘びを尊ぶ三千家のなかでは裏千家は比較的派手な方です。
裏千家では、彩り豊かな点前を好むようです。




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茶道で使う道具について

茶道で使う基本的な道具類です。

▲茶器(tyaki) 薄茶用
棗(natume)と言います。
薄茶のお点前の時に、中にたっぷりと入れておきます。

▲茶入れ(tyaire) 茶器 濃茶用
濃茶のお点前の時に茶器の中に人数分の濃茶を入れておきます。
和物、唐物といって、日本製のものよりも外国製のもののほうが格が上です。
唐物の茶入れを使えるのは、お稽古がだいぶ進んだ方だけです。

▲茶筅(tyasen)
お茶を点てる道具。
茶筅をには、百本点とか数穂とか何種類か種類があります。
前者は穂先の本数が多いもので、お薄、特に裏千家で点てるような泡立ちがいっぱいの場合に適しています。

▲茶杓(tyasyaku)
お茶をすくうための、茶さじの事です。
茶杓2杯分が薄茶に適した分量です。

▲茶巾(tyakin)
麻布で、お茶碗を拭くためのに使います。
使う際は濡れています。

▲柄杓(hisyaku)
水を汲むための道具で、季節によって違うものを使います。
夏用はちょっと小さめ、冬用は大ぶりの柄杓です。

▲釜(kama)
季節によって使い方を変え、夏は畳の上に風炉という炭をたいた入れ物を置き、その上にのせて湯を沸かします。
冬は炉という畳に埋め込まれた所にのせて使います。

▲棚(tana/otana)
お点前によって使ったり使わなかったりします。
茶会などではお点前の時間が短縮できたりします。
それは茶入れや水差しを置きっぱなしに出来るからです。

▲ふくさ
絹二枚重ねの布で、約30cm角です。
お点前をする人は腰にふくさをはさんでいます。
お客様しかしない場合でも、茶人は常備しているものです。
裏千家では男性は紫、女性は朱色の無地が正式なものとなっています。
これは流派によって異なります。




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茶道豆知識を紹介

茶道の豆知識を少しご紹介します。

【島台】とは、島台(しまだい)茶碗のことを指します。
金銀の箔が茶碗の内側に置かれている大小ある楽茶碗です。
お正月などの縁起事などを祝う際の茶事などに重(かさね)茶碗として用いられています。

【雪のいろいろな表現法】について以下の言葉をあげますので、情緒など感じ取ってみてください。
六花(むつのはな) :花の異称
はだれ雪      :まだらに降る雪
細雪(ささめゆき)
雪催い(ゆきもよい):雪の降りそうな空
御降(おさがり)  :元旦または三が日に降る雪・雨のこと。豊穣の縁起とされる。
雪明り(ゆきあかり)
雪時雨(ゆきしぐれ)
雪の果(ゆきのはて):降りじまいの雪(忘れ雪・名残雪とも言う)
淡雪(あわゆき)  :春になってから降る雪

【大炉(だいろ)】は、裏千家十一世玄々斎の考案で6畳の部屋に切ったものが始まりです。
本来の炉より4寸ほど大きい四方の炉で、6畳間に逆勝手に切ります。
2月にだけ開かれます。
大きな炉で口造りがとても大きい広口釜を使う「大炉」は、一つ一つの動作が大きく厳かです。
どっしり構えた重厚な数々の道具から外の寒も忘れてしまいます。

【初午】は2月の最初の午(うま)の日の事を指します。
また、稲荷の縁日のように、その日を祭日として行われる神事のことも指します。

【馬上盃[杯](ばじょうはい)】 は茶碗の一種です。
馬に乗った状態のまま、高台の部分を片手に持って、お茶やお酒が呑めるように作られています。
この高台部分は長く作られています。




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| 茶道

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